さんこう丸の健康豆知識
耳の病気
耳は外耳、中耳、内耳の3つに分かれています。音(振動)は耳介(耳たぶ)で集められ、外耳道を通り、鼓膜を振動させます。その後耳小骨(ツチ骨、キヌタ骨、アブミ骨)で音(振動)を大きくして内耳に伝えます。そして蝸牛、蝸牛神経を通り大脳へ伝えられます。また内耳は聴覚の他に平衡感覚(バランス)を保つ役割もあります。
【内耳炎】
内耳炎の原因の多くはウイルス、中耳炎、髄膜炎です。内耳に炎症が起こる事で、バランス感覚乱れや耳鳴り、難聴を引き起こします。抗生物質、ステロイドによる治療などがありますが、耳鳴りや難聴は完治しにくく、早期発見が重要です。
【中耳炎】
中耳炎のほとんどは、鼻腔や咽頭と通じている耳管という管を通じて菌やウイルスが中耳に入ることで起きます。耳の痛みや発熱、耳の聞こえが悪いといった症状があり、大人でも発症しますが、子供のうちに多くの人が経験する病気です。子供は大人よりも耳管が短く水平に近いので、感染が起こりやすくなるためです。治療としては原因を運んでくる鼻の通りを良くする、うみが溜まっている場合は除去する事です。痛み止めの他にも稀に抗生物質が投与される場合があります。また難聴が起きたり、症状が慢性化する事もあるので注意しましょう。
【耳垢】
耳垢は、外から入ったホコリだけでなく、外耳道から出てくる分泌物や古くなった皮膚が混ざってできています。外耳道の皮膚は、約一ヶ月をかけて鼓膜付近から外側に移動していき、最後にはがれおちます。(ベルトコンベアのようなイメージです)そのため、外耳道の奥には通常、耳垢はありません。
耳垢には、乾いた耳垢と湿った耳垢がありますがこれは遺伝で決まり、「乾いているから…」「湿っているから…」と気にする必要は全くありません。日本人は乾いた耳垢の人が多く、国や人種によって偏りがあります。
4月の野菜『ソラマメ』
生薬では“蚕豆”(サンズ)といい、止血作用や利尿作用があります。
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