さんこう丸の健康豆知識
カフェイン
10月1日は『コーヒーの日』です。このページをご覧の皆さんには、コーヒーが好きな方も多いのではないでしょうか。一口にコーヒーと言っても、産地・豆・焙煎方法など、かなり奥が深いようです。皆さんコーヒーと聞けば「カフェイン」を連想する方も多いことでしょう。しかし、お茶やコーラにもカフェインは含まれており、コーヒーでもドリップやインスタント、缶コーヒーメーカーなどでカフェイン量は変わります。飲み物などでカフェインを摂ると、中枢神経にカフェインが作用して脳が軽い興奮状態になり、眠気・倦怠感が軽快したり、胃液分泌が促進されます。また、興奮作用があるため不眠になったり、胃が荒れたりする事もあるかもしれません。これは胃弱の方や、健康な方でも空腹時にコーヒーを飲んだ時に起こることが多いようです。「寝起きの一杯」といって、何も食べずにコーヒーだけ飲むというのは好ましくありませんが、だからと言って「コーヒーを飲むと必ず胃が荒れる」ということではありません。食後のコーヒーは、胃液の分泌を促進し消化を助けるのでお勧めです。また、カフェインは利尿作用や、頭痛を和らげる作用もあります。しかし、コーヒーに含まれる成分「タンニン」は鉄分吸収を阻害しますので、貧血気味の人は食後すぐのコーヒーを避けた方がいいかもしれません。
ちなみに、カフェイン量が一番多い飲み物は「玉露」です。
薬の成分で「無水カフェイン」と表示されているのをよく見ると思います。この「無水カフェイン」は「カフェインだけを純粋に集めたもの」です。「無水カフェイン」もコーヒーやお茶のカフェインと同じと考えて良いのですが、過剰摂取になりがちですので注意しましょう。薬にカフェインが配合されている目的として、勘違いされることが多いのは「カフェイン=眠気防止」というものです。確かにカフェインは眠気をさます作用を持つのですが、風邪薬や解熱鎮痛薬では「鎮痛作用を高める」ことが本来の配合目的です。「他成分の補助」ですね。薬(アレルギー薬など)の副作用でよくみられる“眠気”を解消するほど,強い眠気覚ましの効果はカフェインにはないようです。
※妊娠中・授乳中の方は、カフェインが胎児、乳児の成長を妨げると言われているため、摂取しないよう注意される事が多いようです。最近ではノンカフェインコーヒーを飲む方も増えています。
10月の花『菊』キク
乾燥させた花を“菊花”(きくか)といい、解熱・鎮痛・鎮静作用や、視力改善にも用います。漢方薬にも配合されています。
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