さんこう丸(まる)の健康豆知識 | 株式会社三光丸

さんこう丸(まる)の健康豆知識

2013年 6月14日

第1回 夏野菜

夏の暑さは、「食欲減退」「冷たいものや水分の過剰摂取による胃腸の機能低下、消化不良」「睡眠不足」「体温調節の狂い」などをひき起こし、夏バテの原因となります。食べ物もノドを通りやすい麺類が多くなり、栄養バランスも狂いがちに。そんなとき、積極的にとりたいのが夏野菜です。発汗で失われるミネラルやビタミンの補給胃腸の機能回復や滋養強壮余分な水分を排せつする利尿作用、さらには、以下のようなすぐれた効果が期待できます。

※ 恐ろしい活性酸素

最近よく耳にする「活性酸素」。活気があり、体によい印象を受けますが、本当はその反対で、体内を酸化させて老化の原因となる危険物質。病気の90%はこの活性酸素が関係しているといわれるほどです。「風邪は万病のもと」と言いますが、今や「活性酸素は万病のもと」といってもいいでしょう。

※ 多すぎる活性酵素は発ガン物質!

赤血球に運ばれた酸素は細胞の中に入り、食物から得られた栄養素を燃やしてエネルギーにかえますが、同時に副産物として酸化力の強い酸素も生じます。この酸素は攻撃的な性質を持つため「活性酸素」と呼ばれ、病原菌やウィルスを退治します。これは私たちにとって必要なはたらきですが、その一方、余分な活性酸素は人間の細胞まで攻撃し、大切なDNAを傷つけることでガンの原因ともなります。やっかいな夏の紫外線トラブルも、皮膚に生じた活性酸素が原因です。

さんこう丸の健康豆知識

※ 緑黄色野菜は活性酸素を抑えてくれる

そんな怖い「活性酸素」を抑制する力、すなわち抗酸化作用を持つのが「抗酸化物質」。実は、この抗酸化物質の代表といわれる「カロチン」や「ビタミンA」は緑黄色野菜にたっぷり含まれています。暑い夏は、トマトやカボチャなど、さまざまな“緑の葉の野菜”が旬(しゅん)を迎える季節でもあります。

一般に緑黄色野菜とは、ホウレン草・パセリ・シソ・ニンジン・トマトなど、可食部100gあたりカロチンを600μg(マイクログラム;1μgは1mgの1000分の1)以上含むものをいいます。緑黄色野菜は、カロチンやビタミンA,Cなど抗酸化物質が豊富で、老化防止やガン予防に効果が期待できます。ビタミンB群やカルシウム・鉄分・カリウム等のミネラルも多く、健康な生活を送るには野菜を1日350g、そのうち緑黄色野菜を120g摂取するのがよいでしょう。

※ 独特な色や風味、匂いにも野菜のパワーが

野菜パワーの秘密は色や風味、匂いにも隠されています。代表的なものがカロチノイドと呼ばれる赤・オレンジ・黄色などの色素で、抗酸化作用を示す成分です。トマトのリコピンニンジンのβカロチン等が有名ですが、カロチノイドには600以上の種類があり、それぞれ性質や効用が異なります。さまざまな緑黄色野菜を食べることで効果も倍増するのです。あざやかな色や苦味の成分であるポリフェノール類も抗酸化物質で、 この仲間としてはブルーベリーや赤ワインなどのアントシアニンがよく知られています。

 

          

« 前の記事: を読む

          次の記事: を読む »

株式会社三光丸 クスリ資料館
お電話でのお問い合わせ
株式会社三光丸 TEL.0745-67-0003

※お電話での受付は、毎週月曜日~金曜日の午前9時から午後4時までとなります。
※休業日は土・日・祝日です。