さんこう丸(まる)の健康豆知識
2013年
7月25日
第2回 夏野菜その②「トマト」
日本には「柿が赤くなれば医者が青くなる」という諺(ことわざ)があります。
これはすなわち、柿が色づく晩秋の頃は、健康によい季節で病人が少ないという
意味ですが、西洋にも「トマトが赤くなると医者が青くなる」という諺が
あるそうです。
この諺が示すように、トマトは下記の栄養素を豊富に含む緑黄色野菜です。
①カリウム:カリウム:体内のナトリウムの排泄を促進し血圧の安定に効果を表す。
②リコピン:動植物に含まれるカロチノイドと呼ばれる色素のひとつで、トマトを
赤く色づかせる。β-カロテンの2倍、ビタミンEの100倍もの抗酸化作用があるといわれ、
免疫力を高める。
③フラボノイド:血管を強くし、動脈硬化を予防する。
④ルチン:ビタミンPと呼ばれるビタミン様物質のひとつ。ソバに多く含まれる。
毛細血管を強化し動脈硬化を予防する。
⑤クエン酸・リンゴ酸:トマトの酸味成分。胃酸の分泌を促進し消化を助ける。
⑥ビタミン類:カロテン(体内でビタミンAに変換される)、ビタミンB群、ビタミンC
など。体内での物質代謝を助け、血管を強化し動脈硬化を予防する。
※トマトとミニトマトのちがい
ミニトマトは通常のトマトよりカロテン、ビタミンCを多く含んでいます。
また、赤みも強いのでリコピンの含有量も多くなっています。
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