さんこう丸の健康豆知識
しもやけ
外での仕事や、水仕事をされている方には辛い季節となってきました。これからの季節で気を付けなければならない事の一つが『しもやけ』別名:凍瘡(とうそう)です。手足の先が痛い、かゆいといった症状を経験した方も多いかと思います。気温差のある時期はしもやけに要注意ですが、近年では室内環境が良くなっているので患者数も少なくなっているようです。それでも冷え症の人や、遺伝的にしもやけになりやすい人にとっては心配の種ですね。しもやけの原因は“冷え”です。体が冷えると血管が細くなるので血行が悪くなりますが、暖められるともとに戻ります。冷えた時に起きた血管収縮で血流が悪くなり、加えて血管近くの神経が刺激されると、「痛い・かゆい・赤く腫れる」といった症状が現れます。しもやけは手足の先に起こるイメージがありますが、鼻先や耳たぶなど身体の末端部分ならどこでも起こります。寒い日は身体の末端部分まで気を配りましょう。しもやけの対策に限らず、血流を良くすることは大切です。その為にはビタミンEなど栄養の摂取や、マッサージ等が効果的です。また、塗り薬も多く販売されていますので、自分にあったものを探しましょう。しもやけも、あまりに症状がひどい時は、放っておかないで専門医に相談して下さい。
しもやけとあわせて、よく耳にする症状に『凍傷』があります。しもやけと比べて凍傷の症状は重く、皮下組織が傷ついたり,ひどい場合には壊死してしまいます。更に重症になると,筋肉や骨までもが壊死することがあり,壊死の範囲が広がると感染症が起こりやすくなるため,患部を切断しなければならなくなってしまいます。長時間なにも対策せずに寒い場所にいる事は避けましょう。
11月の花『八手』ヤツデ
葉を乾燥させたものを“八角金盤”(ハッカクキンバン)といい、去痰・鎮咳作用があります。
ちなみに、天狗が持っているものが八手のように見える事から、別名「天狗の団扇」といわれています。
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