さんこう丸の健康豆知識
酒
12月に入り、これからの時期はお酒を飲む機会が多くなってくるのではないでしょうか?今回はそんなお酒と薬についてお話しします。
ご存知の方も多いと思いますが、アルコールは主に肝臓で代謝され、アセトアルデヒドからアセテート(酢酸)になり、最後は水と二酸化炭素に分解されます。日本人の約40%はお酒に弱く、約5%は全く飲めないといわれています。これは遺伝的なものですので、いくら練習しても“飲めない人は飲めません”ので無理をしないようにしましょう。
ところでなぜアルコールと薬はダメなのでしょうか?「肝臓が弱ってしまうから」と思っている人は多いのではないでしょうか?実は「アルコールは薬を代謝する肝臓の酵素を増やす」「アルコールと薬の量が酵素の処理限界を超えてしまう」「薬によってはアルコールを分解する酵素を抑えてしまう」のです。酵素が増えると薬が早く代謝されてしまって十分に効かない場合があり,代謝物に薬効がある薬は逆に効き過ぎたりします。また,酵素を増やしても,それ以上に薬とアルコールが入ってくると,酵素が処理するのに時間がかかってしまい薬もアルコールも長く残ってしまうことになります。そして,ある種の薬はアルコールを分解する酵素を抑えてしまうので、アルコールが残って深酔いしてしまいます。薬の種類によって違いますし,全ての薬がダメではありませんが、できるだけお酒と薬を一緒に飲む事はやめましょう。お酒以外でもお茶や牛乳と一緒に飲んではいけない薬もありますので注意して下さい。では、お酒が好きな人はどうすればいいのでしょうか?薬の種類やお酒の量は人それぞれ違いますが、原則的には飲まない方がいいです。どうしてもという場合は医師・薬剤師に相談しましょう。
お酒を飲みすぎてしまうと,胃腸の動きが悪くなってしまいます。そんな時は三光丸をのんで胃腸の動きを良くしてあげましょう。
「酒は百薬の長だ!」と言いながらお酒を飲んでいる人に一言。
「酒は百薬の長」とは中国の漢書からの言葉です。その後日本にこの言葉が伝わった後、徒然草には『百薬の長といえども、満(よろず)の病は酒よりこそ起これ』と書いてあります。
飲み過ぎには注意しましょう。
12月の花『水仙』スイセン
水仙の鱗茎を“水仙根”(スイセンコン)といい、外用薬に用いられますが、有毒であるため絶対に服用はしないで下さい。しばしばニラと間違えて中毒を起こす例がありますので、よく確認しましょう。
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