さんこう丸の健康豆知識
ドライノーズ
『ドライノーズ』は、字の通り「鼻の中が乾燥する」症状で、“乾燥性鼻炎”ともいわれます。
冬などの空気が乾燥している状態では鼻の中がカサカサになり、乾燥が続くと痛みや鼻汁がカサブタ状になって炎症などを引き起こします。自宅や仕事場、学校ではエアコンがずっと動いていることが多いため、『ドライアイ』『ドライマウス』とともに、近年悩まされている人が増えています。
【危険性】
鼻の中が乾燥する事で危険なのは、“粘膜”まで乾燥してしまい、塵や埃、細菌やウイルスなどを鼻の粘膜で捕まえることができないことです。その結果、それらが体内に侵入し増殖、そして風邪やインフルエンザなどの症状を引き起こしてしまいます。風邪やインフルエンザの流行も、このドライノーズで体内に細菌やウイルスが侵入しやすくなっている事が原因の一つなのです。
また乾燥することによって肺に塵や埃などが入ってしまうリスクが高まりますので、呼吸器疾患がある人や高齢者などは、特に注意が必要です。
【予防と対策】
①マスク…マスクをしておくだけでも直接乾燥した空気が鼻に入らず、自分自身の呼気により保湿効果を高めることができます。また濡らしたガーゼをつけたマスクも、水分の蒸発により乾燥した空気を潤してくれます。
②ドライノーズ用スプレー…鼻の中を保湿してくれる働きがあり、鼻の中にプシュッとするだけという簡単な対策方法です。特に副作用もなく、1日に何回までと制限されていませんので乾燥が気になったときにいつでも使用することができます。また、自分で食塩水を作り鼻の周りにミスト状にして吹きかける方法もテレビで紹介されました。
③加湿器…乾燥といえば加湿器です。湿度目安は50%~60%で、湿度を上げ過ぎるとカビ発生などの原因にもなります。お部屋での湿度管理には注意して下さい。
1月の野菜『ネギ』
ネギの白い部分を乾燥させたものを、生薬では“葱白”(ソウハク)といいます。解熱鎮痛作用があり、風邪の初期などに用います。
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