さんこう丸の健康豆知識
パントテン酸
パントテン酸=ビタミンB5
水溶性ビタミン『パントテン酸』は体内でのエネルギー代謝や生産、皮膚や粘膜の健康維持、ホルモン合成に関わる補酵素です。特にエネルギーを作り出すためには欠かせない、“コエンザムA”の構成要素です。ビタミンCも皮膚の健康維持に欠かせない成分ですので、パントテン酸と一緒に摂取することで肌の健康が保たれます。水溶性ビタミンは、過剰摂取でも尿中に排出されるため、安全性が高いといえるでしょう。パントテン酸は「どこにでもある・酸」という意味で、その名の通りあらゆる食品に多く含まれます。熱に弱く調理すると約半分が壊れてしまいますが、腸内細菌により体内で合成されるので不足することはほとんどありません。しかしカフェインやアルコール摂取はパントテン酸を多く消費します。不足すると、免疫力の低下、肌トラブル、動脈硬化、髪質低下などの原因になります。
パントテン酸が多く含まれる食品…レバー、卵黄、タラコなど
ちなみに、『パントテン酸カルシウム』という表示が多くありますが、吸収を高める目的でカルシウムと結合しているだけで、カルシウム本来の効果は期待できません。
[参考]
厚生労働省, 「日本人の食事摂取基準(2015年版)策定検討会」報告書 ビタミン(水溶性ビタミン), 220-222, 244項
文部科学省, 食品成分データベース
イムス八重洲クリニック, 栄養コラム, http://www.ims.gr.jp/yaesu/information/1610.html 2016.10.19
公益財団法人長寿科学振興財団, 健康寿命ネット,https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/eiyouso/vitamin-pantten.html 2019.8.9
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