さんこう丸の健康豆知識
世界禁煙デー
5月31日は『世界禁煙デー』となっており、これは国際的な禁煙への取り組みです。日本では喫煙者が年々減少傾向にあります。特に男性の喫煙者数が減少し、女性の喫煙者数はあまり変化ありません。しかし圧倒的に男性喫煙者数が多いのは言うまでもありません。タバコの煙には約4,000種類の化合物が含まれ、その中で約200種類は有害物質です。喫煙が人体に及ぼす影響や周囲の非喫煙者への影響は皆さんご承知の通りですが、今回はタバコの主な成分を見てみましょう。
・タール…ヤニといわれる成分で、“発がん性”があり、含まれる発がん性物質は60種類以上あります。
・ニコチン…化学物質では“毒物”に指定されており、自律神経に作用するほか、血管収縮(血圧上昇)作用や動脈硬化、強い依存性があります。ニコチンに発がん性はありませんが、ニコチンの代謝物に発がん性があります。
・一酸化炭素…炭素が燃焼する際、酸素が不十分な環境で不完全燃焼を起こすと発生する気体で、タバコの煙には1%~3%含まれ、血液中の酸素に比べ200倍以上ヘモグロビンと結合しやすく、喫煙を続けることでヘモグロビンが酸素を運べず、“全身酸欠状態”になってしまいます。酸素が無ければ細胞は働けません。特に脳は、体内で一番酸素を必要としているのです。
「体のために1㎎のタバコにした」と言っている人はいないでしょうか?1㎎とは機械的に測定しているものです。箱の表記はあくまで目安であり、タバコの葉量であまり変化はありません。違いはフィルターの細かさにあり、フィルターが潰れたりしていると測定不能。なによりフィルターのない副流煙に1㎎表記は全く関係ありません。
5月の花『タンポポ』
タンポポは在来種と外来種があり、種類もたくさんあります。生薬名は“蒲公英”(ホコウエイ)といい、全草が薬用となっています。健胃作用、利尿作用などがあり、地上部の活動がない時期の根を乾燥させたものを“蒲公英根”といい、漢方薬である“蒲公英湯”の主成分です。
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