さんこう丸の健康豆知識
カビ
暑さも増し、梅雨の季節となりました。この時期、胃腸の機能低下などからくる夏バテの他に気を付けたい事があります。それは『カビ』です。カビといえば皆さん有害で嫌なイメージが多いと思います。しかし全てのカビが有害という訳ではありません。一言にカビと言ってもカビは数万種類存在するといわれ、今も新しい種類が発見されています。生息場所は動物や植物の他にもタイル、コンクリート、岩などでも生息可能。その大多数は人に無害、一部が有益、一部が健康を害するのです。
*カビの活動(種類により異なる)
・温度…25℃~28℃が適温。
・湿度…60%以上で活発化。
・栄養源…有機化合物。
*有益なカビ
発酵食品、日本酒、醤油、みりん、味噌などを作るのに欠かせない「コウジカビ(麹菌)」や、ブルーチーズや抗生物質(ペニシリン)を作る元となった「アオカビ」など。種類によっては枯葉を分解する手助けをしているカビもいます。
*健康を害するカビ
カビの一種であるトリコスポロンなどは夏型過敏性肺臓炎を引き起こします。また、アルテルナリアなどは気管支喘息や喘息の悪化にも繋がります。そして皆さんご存知の水虫も白癬菌というカビの一種です。その他にもアレルギーを引き起こす種類も多いようです。また有害なカビが体内に入ると、肝臓や腎臓に影響を及ぼすという報告もあります。
*カビを予防するには
室内の空気管理、湿度調整、日頃の掃除。特にこの時期はエアコン、浴室、トイレ、押し入れなどは入念に。そして何より体調管理、生活習慣で免疫をアップさせましょう。
6月の花『梔子』クチナシ
梔子の完熟果実を乾燥させた“山梔子”(サンシシ)には消炎作用、解熱作用、血流改善作用などがあります。ちなみに、完熟した果実でも口を開かないことから「口無し」という名が付いたとも言われます。
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