さんこう丸の健康豆知識
秋の味覚
まだまだ残暑が厳しいこの季節ですが、食欲の秋となりました。これからキノコ狩りや山菜採りに出かける人も多くなるでしょう。今では「食用」で流通している植物も、本来は「薬」として使用されていたというものが多くあります。今回はそんな秋の味覚をほんの一部ですがご紹介します。
・自 然 薯…ヤマノイモ,山芋ともいいます。生薬では山薬(サンヤク)といわれ、滋養強壮・止瀉などに用います。八味地黄丸などの漢方にも含まれています。
・イチョウ…銀杏(ギンナン)を乾燥させて鎮咳・去痰、葉を乾燥させて血行促進などに用います。
・ク ル ミ…実を乾燥させたものを胡桃仁(コトウニン)といい、鎮咳、利尿、滋養強壮などの作用があります。
・カ リ ン…カリン酒は有名ですが、乾燥させたものは木瓜(モッカ)といい、鎮痛・鎮痙・利尿などの作用があります。よく知られるように、カリンの実はのどの炎症や咳を鎮める作用があります。
・ア ケ ビ…茎を乾燥させたものを木通(モクツウ)といい、利尿・抗炎症などの作用があります。
・マタタビ…子房にマタタビアブラムシという昆虫が産卵し、果実が虫こぶ状になってしまいます。これを、木天蓼(モクテンリョウ)といい、冷え症・利尿・神経痛などに用います。
山菜やキノコは間違えやすいものもあります。中には毒があり命にかかわる事もありますので十分注意して下さい。果実はお酒にする事が多いので飲み過ぎにも注意しましょう。
9月の花『彼岸花』ヒガンバナ
鱗茎を“石蒜”(セキサン)といい、去痰作用があります。しかし毒性も強いため、現在では内服する事はほとんどありません。口にしないようにしましょう。
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