センブリ残渣を有効活用し、美しい靴下に生まれ変わりました!
当社では、ここ数年来、三光丸の原料生薬(センブリ、ケイヒ、オウバク、カンゾウ)のうち、センブリ残渣(ざんさ:エキス加工後に生じるカス)とキハダの葉、果実、心材(生薬となる内皮を剥ぎ取った木材の部分)について、高取町の農業法人ポニーの里ファームさんと協同で有効活用を考えてまいりました。
センブリ残渣の使い道としては、落ち葉などと混ぜて肥料として使えるメドが立っていましたが、先般、ポニーの里ファームさんを通して豊島株式会社(繊維を使った商品を開発する商社)さんからセンブリ残渣を繊維(糸)の染色に使いたいというお話がありました。
今まではセンブリ残渣を産業廃棄物として費用をかけて廃棄処分していたものが、肥料や靴下などの原料である糸に生まれ変わるというのは、たいへん喜ばしい事です。将来的には、センブリ残渣の販売収益を農家の開拓や補助、センブリの開発研究に使うことができるなら、モノを捨てずにリサイクルしていくことにつながると期待しています。
そして、その残渣を使用した靴下が、いま株式会社タビオさんによって製造販売されています。FOOD TEXTILE(フードテキスタイル)というプロジェクトを立ち上げ、本来なら捨てられてしまう食材から抽出した天然染料を使った靴下で、食品廃棄問題の解決、リサイクルにつながる商品だと思います。
こうしたことを社員の皆さんにも知っていただきたいと考え、さっそく全社員にいきわたる数量を購入いたしました。
こういった取り組みが広がっていくことを願っています。
“センブリ残渣で染めるとこんな色合いになるんだ”と実感していただき、履き心地など感想をお寄せいただけたら幸いです。
*センブリ残渣を使用した靴下については、以下で検索してください。
「FOOD TEXTILE 玉虫リブクルー」
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