ストレスからくる胃の痛みにおすすめの漢方・和漢薬 | 三光丸がお届けする胃痛・腹痛と漢方に関するコラム

ストレスからくる胃の痛みにおすすめの漢方・和漢薬

2025年 9月9日

ストレスと胃痛の関係

胃痛の男性
大事な試験や重要な商談……。そんな緊張やプレッシャーを感じる場面で、胃が痛くなる人は多いのではないでしょうか。
一般的な腹痛や消化不良は食べ過ぎや冷えなど物理的な要因が中心ですが、精神的ストレスが由来の場合は精神的な緊張が引き金となります。
精神的ストレスによる胃痛は、自律神経の乱れによりストレスホルモンが分泌されることで起こることが多いです。胃酸の分泌が過剰になったり逆に消化機能が鈍ったりすることで、胃痛や腹痛が引き起こされるのです。
 
 

機能性ディスペプシアとは

ストレス性の胃痛で、近年問題になっているのが「機能性ディスペプシア」です。胃カメラなどの検査で異常が見られないのに、慢性的に胃痛や胃もたれが続く病気です。原因が見つけにくく、病院に行っても治りにくいことがあります。
胃の不調が続くとQOL(生活の質)が下がり、さらにストレスがかかるという悪循環に陥ります。
 
 

ストレス性の胃痛に効く漢方・和漢薬

機能性ディスペプシアの治療に、漢方・和漢薬が使用されることがあります。和漢薬とは、日本の伝統的な薬づくりと漢方の考え方が合わさった薬です。
三光丸は、ストレス性の胃痛に効果がある和漢薬として700年の歴史があります。
三光丸は主に次の4つの生薬(自然の植物から作られた薬)によってつくられています。

  • ・センブリ:胃液や唾液の分泌を促進し、消化を助ける
  • ・オウバク:殺菌・抗菌効果があり、下痢を止め、腸内の環境を整える
  • ・ケイヒ:冷えを改善し胃の働きを整える
  • ・カンゾウ:粘膜を保護し痛みを和らげる※ほかにもたくさんの効果があります。

詳しくは三光丸とはをご覧ください。
 
 

ストレス性の胃痛に作用するセンブリ

生薬センブリ
三光丸の主成分のなかでも注目したいのが「センブリ」です。センブリは日本独自の生薬で、昔から人々の健康を支えてきました。このセンブリはストレス性の胃痛に効果が認められています。
 
 

服用するタイミング

  • ・三光丸に含まれる生薬であるセンブリは副交感神経が優位な状態、つまりリラックスしたときに効果を発揮します。そのため眠る前の服用が効果的です。
  • ・胃腸薬は食後に飲むと胃の吸収がよくなります。普段の食事に加え、受験生など夜食をとる人はそのタイミングで飲むのもいいでしょう。
  • ・三光丸を携帯し、症状が出たらすぐ服用できるようにしておきましょう。薬を常備すること自体が安心をもたらします。

 
 

西洋薬との併用で注意すること

三光丸は自然由来の和漢薬ですが、他の薬との併用には注意が必要です。特に胃酸を抑える西洋薬(PPIやH2ブロッカー)と併用する場合は、医師や薬剤師に相談しましょう。漢方は体質や症状に合わせて作用するため、相互作用によって効果が変わることがあります。自己判断での併用は避け、専門家のアドバイスを受けることが安心です。
 
 

有名人も服用した「三光丸」

後醍醐天皇の肖像画
後醍醐天皇が「三光丸」の名前を授けたと伝わります
 
三光丸に伝わる資料には、南北朝時代の後醍醐天皇や、戦国時代の武将・織田信忠(織田信長の嫡男)が三光丸を褒め称えたという記録があります。
またフランス革命後に皇帝となったナポレオンも胃痛に効くカンゾウ(三光丸に含まれている生薬の一つ、西洋ではリコリス)を持ち歩いたという説もあります。いつの時代も、人の上に立つ人物にはストレスがつきもので、だからこそ良く効く薬が重宝されていたのでしょうね。
 
 

三光丸からのアドバイス

健康的な女性
ストレス性の胃痛を改善するために生活習慣の改善を見直してみましょう。
以下の点を注意することで、症状が緩和する可能性があります。

  • ●ストレスを取り除く……住環境を変える、働き方を見直すなど、不調のもとになるストレスを取り除く、または軽減する工夫をしましょう。
  • ●睡眠時間を十分とる……睡眠不足はあらゆる不調につながります。ストレスを軽減するためにも、睡眠はしっかりとりましょう。
  • ●食事を規則正しく……不規則な食生活は胃腸が荒れる原因になることもあります。
  • ●禁煙……喫煙は胃腸にとって「百害あって一利なし」。タバコは肺だけでなく胃腸にもダメージを与えます。胃痛に悩む人は禁煙することをお勧めします。

漢方・和漢薬は、自然に治る力「自己治癒力」にスイッチを入れるもの。薬の効果がはたらきやすくなるためにも、まずは健康的な生活を目指しましょう。
 
 

まとめ

ストレスからくる胃痛は、誰にでも起こり得る不調です。検査で異常が見つからなくても、つらい症状に長く悩む方は少なくありません。そんなとき身体全体のバランスを整える漢方・和漢薬は、無理なく続けられる選択肢の一つです。
700年の歴史を持つ三光丸は、自然由来の生薬を組み合わせ、心身の不調を和らげてきました。生活習慣の見直しとあわせて取り入れることで、ストレスによる胃の不調を軽減し、健やかな毎日を取り戻す手助けをします。

アドバイザープロフィール

浅見 潤(あさみ じゅん)

三光丸クスリ資料館館長

北海道出身。平成12年、三鷹市教育委員会で遺跡の発掘調査と研究に携わる。その後奈良県明日香村に移住し、三光丸クスリ資料館館長に就任。館長職のかたわら、大和売薬および中世大和国の歴史研究を行う。日本薬史学会会員。
著書:『奈良とくすり -祈りと治療の歴史-』(京阪奈情報教育出版、2024年7月)

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