一般財団法人 三光丸クスリ資料館
薬草と配置薬のミュージアム
大和が日本の薬と医療の発展に果たした役割は、たいへん大きなものでした。古事記、日本書紀にも記された推古天皇の薬猟(くすりがり)や、修験者・役小角の薬草利用、奈良の寺院での薬づくりや薬草園整備、全国各地の人々に待たれた薬の配置販売など、いつもの時代でも、大和をおいて薬と薬草利用を語ることはできません。
三光丸クスリ資料館は、これら先人たちが残した薬草と配置薬のさまざまな知識と知恵を知ると共に、はるか元応年間から製造され、七百年にわたって暮らしのなかで愛され続けてきた三光丸を通じて、配置薬販売の歴史や実際を知ることのできるミュージアムです。見たり聞いたりするだけではなく、薬草の実物や薬づくりの道具にふれたり、薬づくりを体験したり…、五感すべてを使って、いろいろな角度から「大和の薬」をお楽しみいただけます。