さんこう丸の健康豆知識
第5回 冬は「乾燥」にご注意!
寒い日が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
健康上、この季節で注意したいことの一つに『乾燥』があります。冬になると肌が荒れて困るという方は多いでしょう。また、気温や湿度が低下するとウイルスが活発に動き、飛び散りやすくなるのでカゼやインフルエンザの流行につながります。
湿度を上げるとウイルスは不活化しますが、上げ過ぎるとカビ発生の原因にもなるのでバランスが重要です。湿度の目安は50%~60%程度といわれます。また、喉や鼻の粘膜は粘液で保護されていますが、乾燥すると粘液が少なくなり、ウイルスが感染しやすくなってしまいます。喉の乾燥を防ぐために、のど飴をなめるなどして唾液をしっかりと分泌することが大切です。マスクの使用も、喉や鼻に、自分の息による水蒸気で潤いを持たせるという点で有効です。
カゼはひとつの病気ではなく、異なった病原体が鼻やのどに感染して起こる症状の総称で、インフルエンザとは別物です。カゼの原因となるウイルスは200種類以上あるといわれており、それら全てに対して効果がある薬はありません。
感冒薬はカゼの諸症状を和らげる目的で使われるもので、ウイルスを死滅させることはできません。なによりも食事でしっかり栄養を補給し、十分に休養する事が大切です。
インフルエンザウイルスはA、B、Cの3つの型に分類され、毎年流行するのはA型とB型です。とりわけA型には亜型と呼ばれるいくつかの種類があり、しかも「変異」と呼ばれる構造の変化が生じやすく、大流行(パンデミック)を引き起こす恐れがあります。また高熱や関節の痛みも伴い、重症化する恐れもあるので注意が必要です。予防接種やうがい、手洗いをしっかりとして風邪やインフルエンザに負けない体と環境を作りましょう。ちなみに、予防接種は1回よりも2回おこなう方が効果的で、免疫効果も上がります。小児や高齢者はしっかりと免疫をつける点では2回接種が有効で、1回目から2回目の間隔は2~3週間がおすすめです。
※生薬「烏梅(うばい)」
梅干しや梅酒は有名ですが、熟す直前の青梅を燻製にした生薬「烏梅(うばい)」には解熱作用、鎮痛作用、健胃作用、整腸作用などがあります。
« 前の記事:「関西文化の日」のお知らせ を読む
次の記事:厳冬期の大峰山に挑戦! を読む »