さんこう丸の健康豆知識
ミネラル
『ミネラル』とは、人体を構成する主要な4元素(酸素、炭素、水素、窒素)以外の総称で、無機質ともいい体内で合成されません。16種類の必須ミネラルがあり、主要ミネラル7種類と微量ミネラル9種類に分けられており、摂取量を定めているものもあります。過剰摂取やミネラル同士での吸収阻害などに注意しましょう。
【主要ミネラル】
カルシウム、リン、カリウム、硫黄、塩素、ナトリウム、マグネシウム
【微量ミネラル】
鉄、亜鉛、銅、マンガン、クロム、ヨウ素、セレン、モリブデン、コバルト
【ミネラルウォーター】
ミネラルウォーターといっても“ミネラルウォーター”“ナチュナルウォーター”“ナチュラルミネラルウォーター”“飲料水”“ボトルウォーター”と様々な表示方法やその基準が農林水産省で定められています。
軟水や硬水といった単語をよく耳にすると思います。軟水や硬水の分別方法をご存知でしょうか?成分表示に記載されているカルシウムとマグネシウムの量を確認して下さい。実はこのカルシウムとマグネシウムの含有量によって硬水と軟水とに分別されているのです。ちなみに日本は軟水の国です。
硬度=(カルシウム量mg/l×2.5)+(マグネシウム量mg/l×4.1)
通常、硬度が60 mg/L 以下の水を軟水、60~120 mg/L の水を中硬水、120~180 mg/L の水を硬水、180 mg/L 以上の水を超硬水としています。
硬度の低い軟水は、飲みやすいと感じます。また子供や高齢者が飲む時や、コーヒーや料理には軟水がお勧めです。日本人は軟水で慣れているため、硬水が飲みにくいといった事やお腹の調子が悪くなるといった事がありますが、硬水を飲むようになってお通じが良くなった例もあるようです。これは便秘薬などにも用いられるマグネシウムが影響していると思われます。
便秘の解消のためにいきなり硬水を飲み、普段飲み慣れた水とのギャップに驚くことがあります。まずは中硬水から始めてみてはいかがでしょうか。
[参考]
国立健康・栄養研究所 「ミネラルについて」.
ミネラルウォーター類の品質表示ガイドライン(H2.3.30農林水産省局長通達 食流第1071号).
厚生労働省, カルシウム・マグネシウム等(硬度)
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