さんこう丸の健康豆知識
エコノミークラス症候群
肌寒い日が多くなってきましたが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。

年末は帰省する方も多いと思います。
そこで今回は、帰省等で長距離移動するときに気を付けたい「エコノミークラス症候群」をご紹介します。
エコノミークラス症候群は、食事や水分を十分に取らない状態で、車などの狭い座席に長時間座っていて足を動かさないことで起こります。
飛行機の狭い座席のエコノミークラスで起きやすいのでエコノミークラス症候群と呼ばれています。
血行不良、血が固まりやすくなるなど、最悪の場合、血の固まりが血管の中を流れ、肺に詰まって肺塞栓症等を誘発します。
初期症状として、足のむくみや痛みが見られ、進行すると息苦しさや胸の痛み等が出てきます。
場合によっては、命にかかわる事もある危険な病気ですので、正しい知識を身に着けて、予防していきましょう。
エコノミークラス症候群は病気やご高齢者、肥満体型、慢性の心肺疾患や自己免疫疾患のある方などは血流が悪くなり、血の固まりができやすくなるので気を付けましょう。
その他、服用している薬などで起こりやすくなっている方もいます。代表的なものとして経口避妊薬(ピル)があります。
また最近手術を受けた方は、血が固まりやすくなりますので気を付けましょう。
長距離移動や狭い場所で動かない時間が多いときは、お気をつけください。
【予防の為に心がけるとよいこと】
・十分にこまめに水分を摂る。
水分が不足すると血液がドロドロになり固まりやすくなります。
・お酒を控える。できれば禁煙も。
お酒は利尿作用があるので水分ではありません。むしろ体から水分は失われていきます。
喫煙は、血管の壁を傷つけ、血が固まりやすい環境を作ります。
・ゆったりとした服装、ベルトをきつく締めすぎない。
きつく締めると血管が押さえつけられ、血流が悪くなります。
・軽い体操やストレッチ運動、ふくらはぎを軽くもんだりする。
運動や軽くもむことで血流をよくします。
・眠るときは足を上げる。
足を上げることで、足にとどまってる血液を心臓に戻しやすくします。

以上の事を心がけて健やかな年末をお過ごしください。
長距離移動時の食べ過ぎ、飲みすぎの際には、ぜひ三光丸を‼
【参考】
厚生労働省「エコノミークラス症候群の予防のために」https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000170807.html
肺血栓塞栓症・深部静脈血栓症及び肺高血圧症に関するガイドラインhttps://www.j-circ.or.jp/cms/wp-content/uploads/2025/03/JCS2025_Tamura.pdf
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